気分が変わりやすい双極性障害の症状|気分の落差でまるで別人

微笑むドクター

気分変動の激しい心の病

病院

いろいろなタイプ

双極性障害とは、気分の落ち込みが起きるうつ状態と気分がハイになる躁状態が交互に現れるものです。双極性障害には症状の出方により、主に3つのタイプに分けられます。躁状態とうつ状態が同じくらいの度合いと頻度で交互に現れるものを循環型、うつ状態の方が強く現れるものをうつ病型、躁状態だけが現れる単極型躁病といいます。この中で一番患者数が多いのは、うつ病型の双極性障害です。これらの他には、慢性気分変調症や急速交替型というものもあります。慢性気分変調症とは、双極性障害までいかないが安定しない気分状態が続くことです。簡単に表現すると気分のムラがあるということで、うつ状態のようにすごく落ち込んだり、躁状態のように自信過剰になることがない中途半端な気分変調が続いたりするので、自殺への危険性が一番高いものだといわれています。急速交替型とは、躁状態とうつ状態が短時間で交替するものです。とても稀な症状の現れ方で、ラピッド・サイクラーとも呼ばれます。躁状態の症状は、楽観的、気分爽快、充実している感覚、またよく喋るようになるなどがあります。活動的で良いことと思うかもしれませんが、思考と行動が自分でコントロールできなくなっている状態です。とにかく何かしたいので落ち着きがなくなり、眠ることもあまりせず何かをしていたり、深夜でも配慮することなく誰かに電話をしたりする方もいます。中でも問題な症状は自信過剰で、お金持ちになった感覚になり浪費やギャンブルに走ることがあります。

根本的な原因は曖昧

双極性障害はうつ状態と躁状態を繰り返す場合が多いので、うつ状態が躁状態に移行した時に治ったと自他共に勘違いすることがあります。大切なのは本当の回復なのか移行しただけなのか見極めることで、気分が良さそう、または活動的になったからと安心せず、その後に落ち込みや気力喪失がないかを確認する必要があります。双極性障害の原因は脳内神経伝達物質が関係していて、物質の分泌量が少ないことや病的変化に反応する受容体の異常・遺伝的要因・ホルモン代謝が核としてあります。それらに心理的な要因や社会的な要因が複雑に絡み合うことで発症すると考えられていますが、はっきりとしたことはまだ分かっていないそうです。双極性障害やうつ病を含めた精神疾患の根本的な原因は、脳に異常が見られる、他の病気による二次性のものでない限りは、もともとの気質や生まれ育った環境、経験や経験により生まれた性格などが発症に関係するとされるので確実的な解明は難しいものだと思います。十人十色というように、性格も育ちも経験もさまざまです。似ている性格の人がいたとしても、経験がまったく同じという人はいないと思います。また、同じ経験をしても気質により捉え方や生まれる性格が異なります。人の心は生物の中でも特に複雑なものなので、誰もが認めるような物的証明や論理的証明はいつになってもないと思います。しかし症状を軽減したり、改善から完治に至るまでの方法は証明されたりしています。どの治療法が良いかは人それぞれですが、治療法に関しては時代が進むにつれてより良いものが考案されるでしょう。