気分が変わりやすい双極性障害の症状|気分の落差でまるで別人

微笑むドクター

気分の波が出る病気です

悩む男性

発症するきっかけを知ろう

双極性障害は躁うつ病とも呼ばれ、躁とうつを繰り返し発症する病気です。主な原因がいくつかあります。一つ目に、感情をコントロールしている脳内情報伝達物質のバランスの乱れが挙げられます。セロトニンやノルアドレナリンが減少すると、上手に感情表現できなくなり、単極性障害と同様にうつ症状を発症します。気分が落ち込み、意欲を失ってしまう症状になります。二つ目に、慢性的なストレスや、本人にとって耐えがたい生活環境の中に身を置くことにより身体的にも精神的にも負担が増加し、双極性障害を発症させるきっかけとなります。三つ目には病気が発症する前の性格の問題があります。社交的で心配りができる人や、現実的思考性が強い人は自分に負担を掛けるように自身を追い込んだり、無理をすることがあります。自己の性格から生活習慣や物事の考え方が変えられず、抑うつ症状が先に発症します。うつ症状が重度になると、単極性から双極性障害へ移行するケースがあります。また、急激な抑うつ症状や幻覚、妄想などの精神病症状を伴う場合、双極性障害を引き起こす場合が多くあります。同じうつ病でも、単極性と双極性障害では症状や治療法が異なります。憂うつな状態が続くと周りから見ても気が付きますが、特に躁の状態は、家族から見ても通常の元気な時と変わらない場合もあり、発見が遅れる事があります。悪化していくと躁とうつの波が激しく、発症サイクルが短くなっていきます。日頃からお互い心遣いしながら、素行の変化に気が付ける関係が大切です。

若年層に多い病状です

双極性障害にはうつと躁の状態に分けられます。うつは意欲が低下し、思考力が衰えたり、物忘れがひどくなることがあります。また、睡眠障害や摂食障害、倦怠感が起こります。単極性障害の場合はこれらの症状のみ発症します。躁に状態になると一変して素行が変わります。異常に気分が高揚し、寝なくても疲れなかったり、判断力が欠如してしまうほどよくしゃべり、よく動きます。何事に対してもブレーキが効かなくなるため、お金のことを考えずに買い物をすることもあります。はじめのうちは調子が良いだけと勘違いしてしまいますが、病状が進行してしまうと思わぬところで怪我をしたり、体に負担を掛けてしまいます。素行の急激な変化を見つけたら、家族同伴で心療内科を受診しましょう。うつ病は中高年を中心に発病しますが、躁うつ病は単極性障害よりも発症率は少なく、比較的若年層を中心に発病します。治療方法は共に薬物療法を施します。使用する薬は異なり、単極性で用いる抗うつ薬ではなく、精神安定薬や抗精神病薬を用います。躁とうつの波に振り回されず、いかに小さくしていくかが課題となります。若年層に発症すると体力がある分、躁の状態の時に無理をしてしまうため早期に治療を開始しましょう。また、臨床心理士によるカウンセリングを並行して行うことで偏った思考を整理することができ、徐々に回復していきます。治療には十分な休息が必要です。慢性的な睡眠不足が体力を失わせるため、睡眠薬を服用して体力を温存し、早期に現状の生活環境に適応できるようになりましょう。